2024年、7月。パリ五輪が始まります。世界スポーツの祭典であるオリンピック、そしてパラリンピック。国家間の壁や軋轢はこの時だけは一旦は切り捨て、純粋にスポーツの競いをする平和の祭典です。
前回、日本での開催の時はコロナ禍で一年、遅れての開催でした。ですから何か例年に比べて、かなり早くに開催されるような気がします。
バスケットボール。野球やサッカーに比べても人気は決して引けを取らないものの、やはり先の二つと比べて、今ひとつ市民権に欠ける競技だと思います。今はBリーグというプロバスケットボールリーグがありますが地上波での放送は本当に極々、稀です。
プロ野球やJリーグとは異なり、シーズン中、有料放送以外でバスケットボールを見る事はあまりないと思います。ですがバスケを好きな若者はかなり多く、ボールを入れるリングが設置されている公園などでは昼夜問わずONE ON ONE(一対一の勝負)やTHREE ON THREE(三対三の勝負)をしては楽しそうにボールを追ってる様子を見る事がよくあります。昼間は小学生から高校生ぐらいの若者が公園にいます。夕方以降や、日曜などは十代より上の年代のバスケ好きの方がリングのある場所でバスケをしてます。また社会人の方の中でも、有志が集まり予め公立の学校や公共施設を予約してバスケをする事もあると聞いた事があります。
場所さえあれば、大概は出来る他のスポーツとは異なり、バスケの場合はリングがある場所でないと出来ないという絶対的なハンデはありますが、ここ数年、Bリーグの人気もあってか公園などの公共施設にリングを設置してる場所も以前より多く見られる気がします。
パリ五輪、出場。数多の強豪国を倒しアジア1位の座につき、自国での開催以外での五輪出場は実に48年ぶりの事のようです。予選も勿論、戦い勝ち上がってこそ上にいけます。勝負に勝ってこそ上にいけるシビアな世界。それ故の熱量は計り知れない気がします。混沌とした世界情勢の最中、せめてスポーツの中では他所事は別に置き、純粋に持ち前のスキルとスキルを競う祭典であって欲しいとも思います。
世の中、綺麗ごとだけでどうこう言える訳では勿論なく。前回の日本五輪に置いても本当に様々な問題があったようです。それはどこの開催地であったとしてもある事なのかもしれません。ですが、せめてコートの上ではスポーツスピリッツの信条の元、戦いそして勝ち抜いて欲しいという気持ちが強くあります。野球、サッカー、卓球などもそうですが、今、日本のアスリートは世界に決して負けてはいません。選手の身体が小さく、身体能力も低いとされ、また練習などの設備も優れたそれではなかった時代、五輪は、少なくともバスケットは、日本のバスケットは『観る側』だけの物だったように思います。継続は力成り。48年かけて歴史を動かしたその先にあるであろう全日本の躍進に心から期待します。「諦めたらそこで試合終了」。そんな有名なバスケ漫画のセリフがより強く、より明確に今、思い出されます。例え最後まで諦めなかったとしても、吉とされる結果が出る訳ではそれは勿論ありません。ですがやるべき行動を自らが放棄すれば、それまで費やした努力、労力、夢や希望、かけた時間のその全てが無に帰す事も今ではよく知ってます。果たして来年の夏、どのような感動をアスリート達がもたらしてくれるのか。2023年の今、期待に胸が高鳴ります。ええ、自分はバスケットが好きです。大好きです。好きな物に触れる機会がある事に幸せを感じます。タイトルは50年代の、とある映画からお借りしました。