自分にとって世に在る楽曲の中で、好きな曲はやはり沢山あります。古くは幼少の頃に見ていたアニメのテーマソングから、年を重ねる毎にフォークソング、ポップスへと移り、また映画音楽、洋楽、クラッシック、フュージョン等も好きで聴いていた時期もありました。
そして歌謡曲。テレビから流れる年上の歌手の方が歌う曲を小学生、中学生の頃より聴いては最初はレンタルレコードで好きな曲の入ったLPアルバムを借りてはカセットテープにダビングしていました。
それらはレコード、そしてCDどころか楽曲のダウンロード、配信が当たり前の今では若い世代の方からはまるで別世界の物、未知の物だと思います。ですが時代が変わっても数多の人は好きな曲、アーティスト、バンドがいると思います。
その方の歌う曲が好き。またその方の容姿が好きで曲を聴く。容姿が良くて奏でる楽曲が素晴らしければ殊更、言う事はないのですが。
その中にあって音楽の世界には『アイドル』と呼ばれる存在が昔もそして今もいます。概ね、そう呼ばれている方の容姿は美しく、そして人を惹きつけるものだと思います。いわいるアーティストの方々と比して歌唱力では劣るという印象が強いですが、それもまたその人それぞれケースバイケースの物だと思います。
1人で活動し歌を歌う方もいますが、多人数で、グループ、またはバンド形態で『アイドル』として活動する方もやはりいます。その方々の曲に魅かれるのは何も異性に限定する事でもなく、同性であってもその方々のファンになって曲を聴き、またコンサート、ライブに行く『推し活』に専念する方も昔も今も少なくないと思います。
歌を歌い、コンサートを開催し、またテレビのバラエティ番組や動画サイト等でトークで人を惹き付ける方も、それは稀な存在ですが決して少なくなくいらっしゃいます。
バンド、グループ等で活動し、そののち単身、ソロになり活動する方もいます。グループでの活動はどのような集合体に置いてもそうだと思いますが、人と人との関係性が大きな物となります。それぞれの音楽の方向性、考え方も皆が皆、同じくという訳ではないとも思います。意見の違いで良くも悪くもぶつかる事も日常の事と思います。
好きだったバンドが解散し残念に思った事もこれまで数多くありました。その中の一つに、ある日本のアイドルグループがありました。そのグループは個々の歌唱力が殊更、高い物とは言えませんでしたが、グループが重なり発する音楽は、アップテンポな物では胸躍り高揚し、バラードで聞かせる曲には心和み、また涙する事もありました。またバラエティに置いても人気を博し長期に渡って続いた冠番組もあり一世を風靡したのを覚えています。
ですがやはり変わらず続けるという事は様々な問題が付加され、いつかどこかで破綻しそして解散する。その事は先にも記しましたが決して稀な事ではなく、そのグループもいつしか終焉を迎えました。
その後、個々に活動の場所を変え、それぞれに著明な存在として世に認識され、ファンの方も後々に置いても強い想いを持たれてらっしゃった方も多かったと思います。
グループ時代から引き続き俳優として活動される方もいれば、バイクレーサーとして活躍される方もいたり、バラエティを活動の場所としそこでも他者に影響を与える存在として君臨された方もいました。
そんなある時、一つのニュースを聞きました。そのメンバーの一人が異性関係でのトラブルで問題になっていると。最初は特に大きな問題とも思わずすぐに終焉する些末な物だと思っていました。ですがその後、その方の代理人を通じてその問題は決して軽んじられる物では無い事を知る事になります。或いは民事のみならず刑事事件にまで発展するやもしれない大きな事象に繋がる起因である事。ですがその詳細は公にはされませんでした。公的な存在であっても個人の尊重としての守秘義務という名目に置いて情報は極力、制限された物になっていました。そしてそれは一個人のみの問題に限る事なく。メディアに置いて日本でも有数とされるある企業が、その問題に大きく関与されてるのではないか?という疑問符。その一欠片の断片から様々な憶測、意見がSNSの中で連日、飛びかい一時はまさにカオス状態に溢れるそれにまでになりました。
そのメディアを媒体とされる一企業も矢面に晒され、なんらかの形で大きく個人に関与してる。決して良い意味ではなく。その結果、企業はスポンサー契約をしてる日本でもトップクラスの各メーカーの数多がそこから、一時、離れるという事になり世間的にも悪評の塊だと流布されます。それは今、現在も続いています。繰り返しますが、その詳細は私には分かりません。目に見える僅かな断片しかテレビでは流れてこなかったからです。話が長くなりました。今回のコラムに置いて私(わたくし)の観点から核となるべき事象はたった一つです。少なからず好意を持つ存在が第三者を傷つけ、その結果、メディアから或いは社会的に消える事に繋がった。その事実が、ただ残念に思います。繰り返します。詳細はほぼ何一つ、分かりません。残された結果だけが無念で仕方がなかったという事と、それともう一つは…。例えその時点でどれほどまでにプラスの側面で人に影響力を齎す存在であったとしても、僅か一秒後には180度、反転するかもしれないという仮定の上での事実がこの世にはあるという事。その事が何より私には脅威する物だったという事です。支離滅裂な事ばかり連ね、脈絡のない文面になった事を後悔すると同時に、それでも大きな事象としてなんらかの形にし記し残しておきたい。そんな想いからのこれは私文です。何かが生まれ、育ちそして終焉を迎える。それはこの世に生きる全ての者の中にある、或いは人の生なのかもしれません。