令和六年。12月1日。今年も残り最後の月になりました。元旦から北陸で大きな地震が起こり、世情、すこぶる不安な情勢の中、進んでいった本年だったと思います。
こうして思い起こしてみると災いの方が重きを得ていた年だったように思います。元旦の時のみならずその後も震災が多くあり、また水害の被害や地域によっては地面の陥没等があった事を思い出されます。
毎年来る台風も、それが進んでゆく丁度、通り道が日本南部から関西圏に道筋がゆく事が多く、毎回、大小問わずに各地に被害を齎しているようにも思います。
台風と同じく地震は断層の関係でそれはもう仕方のない事なのかもしれません。
それでも終始、災いだけがあった訳ではありません。2024年は五輪の年でもありました。パリを舞台にしたスポーツの祭典も、スケートボード、フェンシングといったこれまでメジャーではなかった競技で主に若い方の活躍が話題になった五輪だったように思います。
良き事もあれば悪しき事もあります。今年に限らず、それはいつの年でも大小問わず必ずある事なのかもしれません。
エンターテインメントに置いては日本人がプロデュースした作品が世界的にも大きな評価を得て、演劇、また音楽等が国境のボーダーラインを越え賛美され、また他国との連携が生まれたそんなニュースも聞きました。
技術的な観点に置いては、通信端末にAIが付加され、検索分野に置いて新たな指針が生まれた年だったように思います。ですがAIに置いてはまだまだ発展途上の物と思います。その是非は今も多くの人の中でそれぞれの持論があり、その人の数だけ『正解』があるのかもしれません。権利関係からの問題等も数多にありこの先AIの方向性は法律と連動しその方向性はこれまで以上に多岐にわたる物になっていくようにも思います。いずれにせよ、この分野に置いてAIは更に進化し、医療、工業技術、食品産業等々、様々な分野に置いて活躍してゆく物ではないかと個人的には思います。
また、来年は大阪を基点とした万博の年です。こちらも、現時点に置いて様々な問題を孕んだ不安要素が少なからずある物のように感じます。ですが万博は五輪と同じく国際的な大きな祭典には違いありません。願わくば無事に開催され世界に大阪という場所を好意的な観点から知って頂けたらと思います。
令和六年、2024年。この年が不安要素だけだったとはやはり思いたくはありません。次の年にプラスに繋がる何某かがあった年だったと思います。連綿と続く時代の中の一年。この年を通して過ごした事にも誰もが一人一人に大きな意味があったであろう事を私自身、想像します。
社会的にも内閣が変わり、またアメリカでも今年、大統領が新たに変わりました。それによって変動する動きも少なからずある事と思います。それが吉となるか否かはまだ誰にも分からない事ですが。
願わくば来年が、またこの先の未来が今より、より良い年になる事を心から願う者です。続く未来に終わりはないと信じたいその想いから。 令和六年十二月一日、記。